カテゴリー

2016年11月8日火曜日

石材メンテナンス専用ブログを開設しました。

いつもブログをお読みいただきましてありがとうございます。 

2006年から始めたストーンマスターブログも10年目になりました。

おかげさまで石材メンテナンスに携わる方も増え、自身のセミナーも好評をいただき、日々製品開発に励むことができ大変感謝しております。

今まで何度かブログの移転はありましたが、今回ストーンマスター専用ブログを開設いたしました。


まだ始めて日が経っておりませんので動作が不安定な部分もあるかと思いますが、今までの記事もこちらにすべてまとめて見られるようにしていく予定です。 お時間のある際に是非覗いてみてください。

このGoogleのブログはプライベートな日記ブログとして続けていきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

2016年10月18日火曜日

ディランを愛でる:If You See Her, Say Hello

こんにちは。
皆さんもご承知の通り、ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞しました。
良し悪しは別として、個人的に最も影響を受けたアーティストなので感慨深いです。

最近はなぜかジャズばかり聴いていて、ディランのことなど忘却の彼方でしたが、ノーベル賞受賞をきっかけにディラン熱が再燃し、是非皆さんにもボブ・ディランの詞のすばらしさを味わってほしいと思い、「彼女に会ったらよろしく」というわかりやすいラブソングをご紹介したいと思います。

ところがいざネットでこの詩の対訳を読んでみて気づいたのですが、正直ろくな訳詞がありません(笑)そこでわかりにくい言い回しやスラングはアメリカに滞在経験のある長女にヒントを与えてもらい、自分で訳してみました。

この曲は1976年に発売されたボブディランのBlood on the Tracksの中の一曲です。このアルバムは私がディランフリークに陥った記念すべきアルバムで、ファーストトラックの「ブルーにこんがらがって」のイントロをラジオで初めて聴いた衝撃は一生忘れることはないでしょう。当時私はアメリカではイーグルス、カーペンターズ、ドゥービー・ブラザーズなどを聞きかじり、ヨーロッパではレッドツェッペリン、キングクリムゾン、タンジェリンドリームなどを嗜み、日本ではユーミン、井上陽水、吉田拓郎、はっぴーえんど、CREATIONなどポピュラーなものからマニアックなものまでまさに雑食系だったのですが、Blood on the Tracksを耳にしてからというもの一気にディランの魅力に引き込まれてしまい、しばらくはディラン一辺倒でした。(ただ不思議なことに初期のディランは当時まったく受け付けませんでした)つまりBlood on the Tracksこそが私とディランを引き付けた最初のアルバムなのです。



If You See Her, Say Hello

If you see her, say hello, she might be in Tangier
She left here last early Spring, is livin' there, I hear
Say for me that I’m all right though things get kind of slow
She might think that I’ve forgotten her, don’t tell her it isn’t so

We had a falling-out, like lovers often will
And to think of how she left that night, it still brings me a chill
And though our separation, it pierced me to the heart
She still lives inside of me, we've never been apart

If you get close to her, kiss her once for me
I always have respected her for busting out and gettin' free
Oh, whatever makes her happy, I won't stand in the way
Though the bitter taste still lingers on from the night I tried to make her stay

I see a lot of people as I make the rounds
And I hear her name here and there as I go from town to town
And I’ve never gotten used to it, I’ve just learned to turn it off
Either I'm too sensitive or else I'm gettin' soft

Sundown, yellow moon, I replay the past
I know every scene by heart, they all went by so fast
If she’s passin’ back this way, I'm not that hard to find
Tell her she can look me up if she's got the time 



彼女に会ったらよろしく。
タンジールに住んでいるらしい。
去年の春先にここを出てから
そこで暮らしているのを耳にした。
オレは未だに凹んでいるけど
「元気でやってる」と伝えて欲しい。
私の事は忘れてると
彼女は思っているかもしれないけど、
「そんなことはない」
なんて言わないで欲しい。

些細な事でケンカをした。
恋人同士でよくあること。
あの夜、彼女が出て行ってしまった出来事を思い返すと
未だに身も凍る思い。
彼女との別れは
心底後悔している。
未だに俺の心の中では
彼女と何時も一緒で
絶対別れることもない。

もし彼女と親しくなったら
俺に変わって一度だけ彼女に
キスして欲しい。
自由になるため、
自分の殻を破る努力を続けていた彼女を
何時もリスペクトしていた。
彼女が幸せになるのなら
俺は絶対邪魔はしない。
ただあの日の夜、
彼女を無理に引き止めようとした、苦い思い出は
今でも俺の心を苦しめる。


街に出ると
いろんな人と出会い、
街から街を彷徨うと
至る所で、彼女の名前を耳にする。
その度ごとに胸が締め付けられるけど
未だにその気持ちを紛らすすべがわからない。

変に気を遣ってみたり
妙に優しくなったり。

陽が沈み、黄色い月を
眺めていると
昔の思い出が蘇る。
心の中の君とのシーンは
全て覚えている。
あっという間の出来事だった。
もしも彼女がこちらに
立ち寄ることがあるのなら
俺を探すのは難しくないから
時間が取れるなら
俺を見つけて欲しいと
彼女に伝えてくれないか…


 

2016年5月30日月曜日

伊藤若冲展に行ってきました。

先日大変な混雑だったため若冲展を断念した経緯は、西洋美術館についてのブログでお伝えしました。


しかしやはり「若冲の絵をこの目で見たい」という気持ちは抑えられず、翌々日の夕方に行ってきました。結局3時間待ちでした…。


人の頭を見に来たのか、若冲の絵を見に来たのかわからないくらいの混雑ぶりでしたが、十分堪能はできました。仏教に帰依していた若冲らしく、生きとし生けるものへの洞察と、慈悲の心が伝わってきました。



とにかくディテールへのこだわりは鬼気迫るものがあります。
若冲は大変裕福な家庭に育ち、あくせく働かなくても生活はできたらしく、ただただ絵を描くことだけに没頭した人生だったようです。
だからこそこれだけ緻密に手の込んだ絵をいくつも描き続けられたんだろうなという思いが去来してきました。若冲の絵を一言で表現するなら「静なる小宇宙」といったところでしょうか。


千年後に自分の絵は評価されると言い放った若冲。
きっと上野の若冲展の行列を天国から眺めながら、ほくそ笑んでいたことでしょう。

2016年5月23日月曜日

西洋美術館に行ってきました。

先日、世界遺産に登録された西洋美術館の見学に行きました。 
やはりコルビュジエは素晴らしいです。
本当は伊藤若冲展を見に行ったのですが、あまりの長蛇の列に嫌気がさし、こちらに来ることになりました。

 
コルビュジエは代表的な近代建築である鉄筋コンクリートの美と可能性を追求した天才的なデザイナー兼建築家です。


コルビュジエといえば、実はこれが最も代表的です。

 
座り心地も抜群で、デザインも古臭くありません。
リプロダクト品ではなく、本物のソファがいつか欲しいです。

ガウディも良いですが、コルビュジエも良いですね。


ロダンの考える人の像もありました。
ロダンといえば考える人、というほど有名ですが、自身作の「地獄の門」の一部をモチーフにしたものなのです。


地獄の門

上部に考える人がいます