少し前ですが、9月の末に上野の東京国立博物館へ
「空海と密教美術展」を見学に行ってきました。
7月から展示していたので「いつか行こう」とのん気に構えていたらすっかり忘れてしまい、最終日の前日に突然思い出し、そそくさと一人で出かけた次第です。
空海実筆の文字を見ることができたのは、大変な収穫でした。
十代に書き上げた「三教指帰」の文字は、才気走った雰囲気が十分感じられましたし、四十代に最澄に送った手紙の文字には、ある種の悟りを開いたことが感じられ、落ち着いた心の状況が手に取るようにわかりました。
キリスト教や密教にはほとんど関心はないのですが、若い頃からなぜかイエスと空海に惹かれていました。
特に空海においてはこの本に出会ってますます関心が強くなり、高野山にまででかけたこともあります。
何度も読み過ぎて、もうボロボロです。
著者は松岡正剛氏。
実は二十代前半に松岡氏の事務所にまで行って、サインを頂いて来たほどの
熱狂的な正剛ファンでした。
なぜでしょう。
理由は、33年前の1978年にまでさかのぼります…。
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