先日、私用で栃木県のさくら市というところに向かい、早々と用事が済んだので帰路に着く為何気なくナビをタッチしたら「日光東照宮」という文字が飛び込んできました。
直線距離で約50Km前後だったので急遽一般道で日光を目指しました。
色々と、散策していたところ、思いもよらずさざれ石が置かれていたのでした。
「さざれ石」といえば、日本の国歌とも言える、「君が代」の歌詞にも出てくるあのさざれ石ですが、鉱物学的分類で言うと、堆積岩の中の砕屑岩の分類となり、さらに細かく分類すると、その中の礫岩に当てはまります。
分かり易い建築材で言うと、大谷石や十和田石の仲間です。
火成岩の中の、火山岩である玄武岩等の小石がカルシウム系の石灰等で再結晶化した石ですので、一般的な石よりもさらに長い歴史を経過していることから、そのさざれ石が「苔がむすまで」と言ったらそれこそ気の遠くなるような年月が必要とされる訳ですから、天皇が永久に日本国の象徴として存在され続けることを願うにはまさにうってつけのアイテムともいえます。
もっと分かり易いイメージで言うと、さざれ石は小石が入った天然のコンクリートの塊みたいなものかもしれません。
あるいは、状態のいい天然のジャンカというかクランキーチョコというか・・・
美醜の判断は十人十色ではありますが、まあお世辞にも綺麗な石ではないですね。珍しい石なのかもしれませんが、個人的にはいつまでも眺めていたい石ではありませんでした。
話を戻します。
日光東照宮は、小学生の頃一度来た記憶はありますが、改めて来てしみじみと眺めてみると、まさに絢爛豪華で唐様というか中国の影響が色濃いことを感じます。
家康が、天台密教に帰依していたことが、らしいといえばらしいのかもしれません(まあ孫にあたる家光が建てたらしいですが)。
ただ、外国人も含め、観光客の多さにはびっくりさせられました。
まるで原宿の「竹下通り」状態です。
帰路、なぜか真言密教の高野山にもう一度足を運んでみたいという思いがふつふつと湧き上がってきたのでした。